初心者向け、指標を楽しむプロ野球【打者編】

スポーツ

昨今、若者の野球離れが起こりつつあります。

一昔前は野球のテレビ中継の延長のせいでみたい番組がつぶれる……なんてこともざらだったのですが、最近は中継自体も減ってきています。

が、プロ野球(ソフトバンクホークス)ファン歴5年の私は声を大にして言いたい。

「野球は比較的観戦しやすいスポーツである」と。

というのも、野球は様々な成績、データがあるため、知らない選手がいてもデータを見るだけでどんな選手か想像できるのです。

もちろん、データに出る数字がすべてではありませんが。

今回は、そんな野球の成績の見方を解説しましょう。

最初は打者成績についてです。
(記事内では基本的に、通算成績ではなくシーズン成績について言及します)

1、打率

打者の成績として最もオーソドックスなのが打率。

一言で言えば「安打(ヒット)を打つ割合」です。

算出方法としては

安打数÷打数

一般的な割合の計算ですね。

ここで注意するポイントは、打数≠打席数という点。

打数とは、打席数から四死球、犠打数を除いた数字になります。

つまり、4回打席に立ち、成績が
安打 三振 四球 二塁打

だった場合、四球は打数に含めないため3打数2安打。

打率は.666になります。

と、算出方法はかなり単純なのですが、数字だけ見てもすごいのかすごくないのか分かりにくいですよね。

打率の目安をここに記しておきます。
(あくまで日本プロ野球界での私の主観的イメージです。リーグの投手のレベルなどによって多少変動します)

.389……日本記録(バース選手)
.350……首位打者(その年の最高打率)クラス
.320……超一流
.300……一流
.280……結構打ってる、そこそこ打撃に期待できる
.260……守備が上手い人ならスタメンでも文句は少ない
.250……例年のリーグ平均がこのくらい
.240……選球眼がいい、バントが上手い、守備が上手いなど他の要素がよっぽど良くなかったら文句が出る
.220……かつての今宮

こんな感じです。

〇コラム

打率は単純な指標ですが、状況や期間を限定することでいろいろな状況を得ることが出来ます。

例えば得点圏打率(走者が二塁または三塁にいるときの打率)が高ければ「チャンスに強い」と言えますし、例年春は打率が低いけれど夏頃に調子を上げてくるといった選手もいます。

打率を細かく調べてみると、その打者の特徴が表れていたりして面白いですよ。

2、打点、得点

野球で点にかかわる成績は、打点と得点があります。

打点が記録されるのは、打者が打った際に走者が得点した時です。

この時、打者が安打を打ったかは関係ないので、犠牲フライや内野ゴロで走者がかえってきた場合も打点がつきます。

また、走者満塁で四死球を選んで得点した際も、打点が記録されます。

得点は、本塁に生還した回数です。

つまり、選手Aが走者として三塁におり、選手Bが打者としてヒットを打ってAが本塁に帰ってきた場合、
選手A……得点1
選手B……打点1
が記録されます。

一般的に得点数よりも打点数が重視される傾向があります。

が、打点というのは打席に立った時に走者がいる状況かどうかによって大きく変わります。

従って、他の指標に比べて前後の打順の打者の成績や運に左右されやすいものとなりますので、個人的にはあまり信用していない指標です。

が、さすがに100打点を超えると成績の見栄えもよく、「強打者」というイメージが持ちやすいですね

3、本塁打数

野球の華、ホームラン。

この数字はいたって簡単、ホームランを何本打ったかです。

打率の時と同様に本数の目安を上げておくと、
60……日本記録(バレンティン選手)
55……王貞治の記録
50……本塁打王当確
40……本塁打王候補筆頭
30……かなりの強打者
20……一流
10……パワーはあるが打撃センスがいまいちor打撃センスがあるがパワーがない

くらいのイメージですかね。

ショートやキャッチャーといった守備重視のポジションが二桁打っていると、なかなかやるなぁって感じがします。

ちなみに通算本塁打数の上位を見ると
1位 王貞治 868本
2位 野村克也 657本
3位 門田博光 567本

です。
王さんの本数がずば抜けていて、正直この記録はもう抜かれることがないんじゃないかと思います……。

以上の打率、打点、本塁打数は選手名鑑などにも必ず乗っており、目にする機会が多いと思います。

1シーズンで1人の選手がこの三部門で一位になることを「三冠王」と呼びます。

平成の間では松中選手のみが達成した偉業です。

令和初の三冠王は誰になるのか、そもそも令和の間に三冠王は出るのか、楽しみですね。

4、出塁率

近年、より重視されるようになってきた出塁率。

文字通り出塁する割合を示す数字です。

算出方法は
出塁数(安打+四死球)÷打数+四死球+犠牲フライ

です。

注意するのは、犠牲フライは母数に含めますが、犠打(送りバント)は含めないという点。

野球で点を取る場合、ホームラン以外だと出塁する人と走者を返す人が必要になります。

つまり、出塁率が高い人の直後に打率が高い人という形で打順が回ると、得点が期待できます。

初回は1番からと打順が決まっているので、1、2番で出塁率の高い打者、3、4、5番で打率の高い打者と並べるのがセオリーになりますね。

強打者は勝負を避けられて四球が増えがちなので、そういった部分も含めて評価できるいい指標だと思います。

この出塁率の目安は

.487……最高出塁率記録(落合選手)
.450……歴代上位クラス
.400……最高出塁率レベル
.370……かなり優秀
.350……優秀、上位打順を任せたい
.330……普通、スタメンならこれくらいは欲しい
.300……守備が上手くても微妙

こんな感じでしょうか。

ホークスの牧原選手あたりは四球が増えないので、低い出塁率でファンをイラつかせています。

彼ももっと成長してほしいものですねえ。

5、規定打席

指標とはちょっと違うのですが、野球には規定打席というものがあります。

これは打撃ランキングの対象となるために必要な打数です。

例えば2打数1安打で打率.500と言われても、母数が少なすぎてその成績を信用しかねますよね。

そこで、一定の打数以上の選手のみを対象に打率などの記録を比べれば、十分に信頼できるランキングになるわけです。

また、シーズン途中にケガで離脱などをしたとしても、規定打席に立っていれば十分に仕事したといえるでしょう。

この規定打席数は

所属球団の試合数×3.1
(小数点以下四捨五入)

です。

規定打席に達している選手は、多少成績が悪くとも監督に必要とされている選手とみることが出来ます。

そういった選手が起用されているのは、他の指標がいいのか、代役がいないのかと考えてみるのも面白いかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は打撃指標の中でもよく見る打率、打点、本塁打を中心に解説しました。

もうちょっと細かい指標を見ていくと、野球がもっと面白くなるので、いずれ記事にしたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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